大正三年に発刊された「田山花袋の日本一周」に当館の事が掲載されておりました。

先日発行の　月間奈良　の特集　奈良の宿の歴史と今　の中で紹介を頂きました。

田山花袋にご宿泊頂いていたことは　当館の女将も知らなかったようで、

スタッフも感激しております。

そしてその中で「むさし野で迎えた朝の感じが忘れられない」と書いてくださっております。

また「何を見るともなく見ていると、いつか奈良時代の人になったようなのんきな気分になってしまう」

とも書かれており

それは　今も当館にお泊り頂くお客様に味わって頂きたいと願う　私達の心でもございます。

門前の若草山で草を食む鹿をぼんやりと見つめながら　田山花袋のように、

日頃とは違った時間の流れを是非味わってみて下さい。