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2023.11.17

むさし野 料理の手仕事

多くの方が楽しみにされている正倉院展が終わりました。
今年の奈良紅葉はややゆっくりな様相かもしれません。
銀杏は見頃を迎えておりますが紅葉はまだこれから。まだ緑の配分が多い様に感じます。見頃は11月下旬以降かもしれませんね。

むさし野の夕食はお部屋食 で1組さま1組さまの箸の進みに合わせて

適温のお料理をお運びしております。

「次のお料理はどんなものかな?」と楽しみに
合間に是非手に取って頂ければとの想いを込めて
お品書き+手書きの「料理のてしごと」帳をご用意しております。

お献立を深堀りし食材や仕立て方を手書きの絵を加えてご紹介しております。

食材そのままの味を味わって頂くだけでなく
確かな手仕事を加えたお料理の数々。
パッと見てその繊細な手仕事は表には現れにくいのですが
料理長が妥協なく食材選び、下処理、調理、盛り付けをしたこだわりを
お召し上がり頂き感じて頂けると嬉しく存じます。

さて「霜月(11月)」のお献立は子持ち鮎や慈姑(くあい)、蓮小鯛などが登場しております。

鮎は1年で生涯を終えてしまう、年魚と呼ばれる魚です。
成長によって香りや味わいが異なるのも鮎の楽しみ方の1つ。

秋の鮎はお腹にたっぷりの卵を含みまた違った味わいです。

冬に向けて旬を迎える「くわい」はお節料理に使われている印象しかない方も多いかもしれませんが、霜月のお献立では蒸しペースト状にして他食材を加えふんわり焼き上げたカステラに致しました。