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2026.06.22若女将のぽそぽそ話し…

命の不思議

命の不思議

何事にも、【命】の不思議と申しますか、不思議な巡り合わせというものがございまして。

それは、日々の慌ただしい営みの中では、つい見過ごしてしまいそうな、本当に小さな、けれど確かな奇跡でございます。

先日、当館の看板鹿でございます【小豆(あずき)】とお散歩をしておりました。

雨上がりのしっとりとした空気の中、奈良公園の瑞々しい緑に囲まれながら、のんびりと歩を進めておりますと、草むらの向こうに、小さな、本当に小さな影がひとつ。

今年、この大和の地に生まれたばかりの、まだ足元もおぼつかない子鹿でございました。

その時、小豆がそっと足を止め、本当に、壊れやすいものを労わるかのように、優しくその子鹿に寄り添ったのです。

ただそれだけの、静かなひとコマ。
けれど私には、胸が熱くなるのを抑えきれない瞬間でございました。

実は、去年の今頃の小豆は、身体が本当に弱っておりまして、今にも倒れてしまうのではないかと、夜も眠れぬほどに心配をさせられたものでございます。

あの、今にも消え入りそうだった命が、皆さまの温かいお心に支えられて、今、こうして元気に歩いている。

それだけでも有難いことですのに、一年という時を経て、今度は新しい【未来】の命と、こうして優しく見つめ合っている。

命というものは、そうして途切れることなく、守られ、また次の命へと繋がっていくものなのだと、静かに寄り添う二頭の姿に、大切なことを教えてもらったような気がいたします。

「奈良公園の鹿たちを身近に感じたい」
「奈良らしい静かな時間を過ごしたい」

そんな方には、当館でのひとときをぜひおすすめしたいと思います。

当館は東大寺や春日大社にもほど近く、一歩外へ出れば、こうした小さな命の営みや、古都ならではの静寂にいつでも出逢うことができます。

人混みを離れ、ただそこに息づく命の尊さに触れ、心をからっぽにして静かに過ごす。

そんな【贅沢】な時間の使い方も、奈良の旅にはとてもおすすめでございます。

大そうなことをつらつらと書きましたが、要するに、小豆の優しいお姉さんぶりに、親バカながら、すっかり感動してしまったというお話でございます。

当館へお越しの際は、ぜひ元気になった小豆にも、優しい声をかけてやってくださいね。

それでは、皆さま。
どうぞお足元に気をつけて、素敵なお出掛けを。

また、小豆とともに、お宿でお待ちしております。