2025.01.23若女将のぽそぽそ話し…
山焼き

ふわふわとした毛を持つ鹿も凍える寒さがやってきました。
太陽があるうちはなんだか空気も穏やかですが、一旦陽が沈むと寒さが一気にやってきます。
さて、これから更に寒くなる奈良ですが、1月は山焼きという見るだけで暖まるような行事がございます。
当館目の前にございます若草山三重目の頂上には、鶯塚古墳(うぐいすづかこふん)という前方後円の巨大なお墓があります。
その昔、このお墓から幽霊が出て人々を恐がらせるけれど山を焼くと幽霊が出なくなるらしい、また翌年1月頃までに山を焼かないと良くなければ、なにか望ましくないことが起こるらしい、などの迷信が長く続き、この山を通る人が勝手に火をつけるようになったといわれています。
これにより東大寺境内に火が迫る事件が再三起こり、1738年12月に、奈良奉行所は若草山に放火禁止の立て札を立てました。しかし、その後も誰ともわからないまま放火は続き、近隣の寺や神社へ火が燃え広がるなど危険が絶えなかったため、江戸時代末期頃には若草山に隣接する東大寺・興福寺と奈良奉行所が立ち会って山を焼くようになりました。
このように山焼きの起こりは、山上古墳の鶯塚に葬る霊魂を鎮めるための祭礼というべきものであり、供養のためでもあったといえます。
ー2025.1.23 奈良県公式HPより
私にとってはお水取りに続く、奈良が活気づく行事の一つです!
皆さん、よろしければお誘い合わせのうえ是非お越しくださいませ。
お写真は私のお茶のお師匠様昨年撮ってくださった物です。大迫力!