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2026.04.10若女将のぽそぽそ話し…

春爛漫

春爛漫

桜も散り始め、奈良公園のあらゆる道がやわらかな桜色に染まる季節となりました
宿の窓から見える景色も、日ごとにその表情を変えております。

風が吹くたびにひらひらと舞う桜吹雪。
ふと外へ目を向けると、地面に積もった花びらが、まるで桜色の川のように道を埋め尽くしていました。

そんな幻想的な風景の中で、当館の看板鹿「小豆(あずき)」が嬉しそうにはしゃいでいます。
初めて見る春の景色に心を躍らせているのでしょうか。その無邪気な姿に、思わずこちらの心まで華やいでまいります。

しばらくすると足を止め、今度は一生懸命に地面の何かを食んでいました。
散ったばかりの桜の花びらと、その下から顔を出した芝生の新芽。
小さな口を動かしながら、春の恵みを夢中で味わう姿は、言葉にできないほど愛らしく、命の力強さと尊さを感じさせてくれます。

やがて桜の季節が静かに幕を閉じると、奈良は新緑の美しい季節へと移ろってまいります。
雨上がりの光に照らされた若葉はきらきらと輝き、古都の景色を鮮やかな緑へと染めていきます。

そしてこの頃、奈良公園では子鹿が誕生する季節を迎えます。
お母さん鹿に寄り添いながら、小さな命が一歩ずつ歩み始める姿は、この地ならではのかけがえのない風景です。

桜の中で遊んでいた小豆も、いつの間にか少し大人びて見えるようになりました。
これから生まれてくる子鹿たちを迎える存在として、きっとたくましく成長していくのだろうと感じております。

淡い桜色から、みずみずしい新緑へ。
季節とともに紡がれていく命の営みを、当館でゆったりと感じていただけましたら幸いです。

新緑の風とともに、皆様にお会いできる日を心よりお待ち申し上げております。

 

===5月~7月の奈良のお勧めイベント===

・ムジークフェストなら(5月〜)
奈良県内各地で開催される音楽イベント。歴史ある空間でのコンサートは、旅の特別な思い出になります。 

・三枝祭/率川神社(6月17日)

「ゆりまつり」とも呼ばれる優雅な古社の祭礼で、奈良の歴史と文化を感じられる行事です。 

・夏越大祓式/春日大社(6月30日)

半年の穢れを祓い、無病息災を願う神事。茅の輪くぐりは旅の節目にもおすすめです。 

・奈良・西ノ京ロータスロード(6月中旬〜8月)
蓮の花が美しく咲く寺院を巡る人気企画。初夏ならではの静かな美しさが魅力です。 

・子鹿公開(6月頃)
この時期ならではの愛らしい子鹿たちの姿に出会える、毎年人気の季節の見どころです。

・なつの鹿寄せ(7月〜)
ホルンの音に集まる鹿たちの姿は奈良ならではの光景で、多くのお客様にお楽しみいただいております。 

季節ごとに異なる表情を見せる奈良の魅力とともに、当館でのひとときをお楽しみいただけましたら幸いです。