ブログBLOG

2026.04.15若女将のぽそぽそ話し…

むさし野のてるてる坊主

むさし野のてるてる坊主

5月から6月にかけての奈良は、新緑がいっそう美しく、しっとりとした空気に包まれる季節となります。
興福寺の五重塔は雨に濡れることでより深みを増し、春日大社の境内では、瑞々しい緑が一層鮮やかに映ります。奈良公園周辺をゆっくりと散策していただくには、とても心地よい時期でもございます。

とはいえ、ご旅行中のお客様にとっては「せっかくなら晴れてほしい」と願われるお気持ちもまた自然なことかと存じます。

初夏の奈良には、この季節ならではの魅力も数多くございます。
薪御能(たきぎおの)の幻想的な灯りに包まれる夜、

若草山の麓を彩る新緑の中での散策、

そして元興寺の境内に咲き始める紫陽花など、この季節だからこそ出会える美しい風景も広がっております。

そうした奈良の魅力を、少しでも心地よくお楽しみいただけますよう、当館ではささやかではございますが「てるてる坊主」をご用意しております。

このてるてる坊主は、女将と若女将がひとつひとつ手作業でお顔を描いたものでございます。
「明日が晴れやかな一日になりますように」
そんな願いを込めながら描くたびに、不思議とそれぞれ異なる表情が生まれます。

にっこりと微笑む子、少しおっとりとした子。
どの子も、お客様の旅路をそっと見守る、小さなお守りのような存在になればという想いを込めております。

ご出発の際には、ぜひお持ち帰りくださいませ。
奈良での思い出とともに、ご自宅でもふとした瞬間に旅の余韻を感じていただけましたら幸いです。

雨音に耳を澄ませる静かな夜、そして雲間から光が差し込む朝。
どのようなお天気の日であっても、奈良にはその日ならではの美しさがございます。

新緑の香る奈良、そして鹿たちが穏やかに過ごす奈良公園の風景とともに、皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。